中年HSP記
エンパス型HSP(Highly Sensitive Person)でHSS(High Sensation Seeking)な中年男の自省録。※自虐ネタなのでHSPやエンパスに否定的な表現もありますが、HSP全体のことではなく、私個人の事ですのでご容赦ください。
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」4
人の本音に敏感


HSPは人の本音に敏感です。
相手が意識的にウソを言っているとき、こちらも気分が曇ってきます。

普通の人に比べていろんな情報を処理できるので、誰もが気に留めない体の信号を察知してしまうからです。

ある意味それはいいことなのかもしれません。騙されにくいとか、なかなか本音を言えない人の気持を察してあげられるとか。

ところで、HSPのウソに対する感覚は非HSPと少し違うようです。

結婚した当初、妻が
「私はウソが嫌い!」と断言しました。

それを聞いたとき、ちょっとモヤモヤした気持に…。一瞬、どういう意味なのか理解できなかったから。

子どもの頃からHSPは、人がウソをつくのを日常的に見てきています。そしてウソとホントの境目が曖昧なことにも気がつきます。どの辺で普通のひとはウソとホントを分けているのでしょうか。

世の中は白と黒に分けられません。いろんな濃さの灰色があります。HSPは白か黒ではなく、濃度の違いとして認識してしまいます。ウソも同じです。

妻の言葉に違和感を感じたのは、厳密な意味でウソをつかない人はまずいないと思うからです。もちろん私も。
自分はウソをつかない、というのは自分のウソに無頓着なだけでは?



日本人はあまり本音を言いません。そして人の本音をそれとなく察してあげるのが奥ゆかしいとされます。
本音ばかり言っていたら摩擦がたえないでしょうから、それはそれでいいのかもしれません。
HSPはそういう奥ゆかしさに長けていますし。

ただ一方、困ったこともあります。

HSPに自分の気持を察しさせようと、いろいろなプレッシャーをかける人が出てくることです。

自分からは〝たのむ〟ことをせず、HSPに察しさせたがる人が。

そういう人達とはこんな無言の駆け引きが…。
「あなた察しがいいから私の言いたいことわかるでしょう?」
と困った人。

「察するも何も思い切り〝やれ〟言うムードでてますやん(怒)」
とHSP。

自分の気持を理解している人を見ると、たいていの人は欲をエスカレートさせます。

そしてHSPはいいように振り回されてしまうわけです。

私もよく使いっぱHSPになっています。歳をとって段々ズルくなったので、相手の本音を分かっていても頑なに分からないフリをすることもよくあります。

そんな時は相手と心の世界で、
「ねえ、ねえ、本当は分かってるんでしょ? 私の気持」
「いえいえ、全く想像もつきません。ちゃんと言ってくれないと何がなんだか」
「ホントかなぁ…」
「当たり前です!」
みたいなやり取りが展開します。

腹芸です。

困った人が本音を言葉にしないのは、責任をとりたくないからです。都合の悪いことはなるべく相手が勝手にやったことにして欲しいのです。

イヤですね、姑息で!



普通の人と話をする場合でも、言葉と感情が違う話は疲れます。情報処理の負担が大きいのです。

ただ社会では本音と建前が違うということは珍しいことではありません。非HSPはそれが分かっていても軽く受け流せるようです。うらやましいですね。

HSPは人の本音と建て前を見分けることができるのですが、かえって本音と建前に板挟みになってしまいます。そうなると本当に自分がどう振舞っていいのか分からなくなります。

何でそんな見え透いたウソをつくんだろうと思ったことはありませんか?

…それって本気? 冗談じゃなくて? ワザとやってる? って…頭の中が混乱しませんか?

しまいには
「うわー、何が言いたいんだぁ?」
って。

だいたいそういう時は相手も混乱しているのかもしれません。

そんな時でも非HSPは
「つまりこういうことでしょ」
と自分の定規をささっとあてて、割り切れるからすごい。
言われた人も混乱しているものだから「そうなのよぉ!」なんて言います。

ホントかよと突っ込みたい私。でもそれは少数派のHSPの意見です。



人間関係ってある程度相手のことが分からなかったり、誤解していたりするから成り立つのかもしれません。

例えは変ですが、ババ抜きみたい。
相手のカードが分からないからゲームになるのです。ジョーカーがどのカードか分かっていれば盛り上がれません。
HSPにはそれが時々ババがどれか知っていても知らないフリをしなければならない後ろめたいゲームに変ってしまいます。

もちろんHSPだって神様じゃないのですから、人の内面が全て分かるわけではありません。

普通の人よりはちょっとだけ手の内のカードを透かして見ることができるという程度です。

でもそのちょっとした違いが現実には大きな気苦労を生んでくれるのです。
何て余計な能力なんだろうと思うHSPは多いのではないでしょうか?
[2017/07/14 22:37] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(6) |
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」3
時々強い感情にさいなまれる



表情が薄く、物事に動じないような外見の私ですが、内面はいつも波立っています。

なるべく顔に出さないようにしているだけで、実は気持のアップダウンはしょっちゅうです。気持や考えの混乱を収束させようといつも頑張っているのです。

そして時折、ふいに強くてつらい感情に悩まされることがあります。そういう瞬間は予期できずに突然やってきます。

恥ずかしさやばつの悪さ、罪悪感など。

もう突然、昔のことが思い出されるのです。その時の心の痛みは虫歯や肋間神経痛みたいに強烈。神経を針で刺されるような。

頭は真っ白。顔は蒼白。

どこかに封じ込めていた感情の記憶が突然湧き出したり。
その時は何とも思っていなかった出来事が後から考えると恥ずかしくて仕方ないといったこともあります。

(冷静に考えれば)思い出されることはそんなにひどい出来事ではありません。でも、その時はもう自分が消えてしまいたい位のいたたまれない気持になるのです。

自分が恥ずかしくなる社会不安障害(SAD)がありますが、そうなんじゃないだろうか。

ただ、常に羞恥心に悩んでいる訳ではないので本当のところはよく分かりません。

ところがE・N・アーロン博士のHSP本に、
「HSPは時折、激しい感情に苦しむことがある」
と書かれていました。

私もそうなのか?
今でも時折強い感情の針に神経を刺されることはありますが、歳をとると段々厚かましくなるようで、恥ずかしい出来事も「まあ、しょうがないかな…」と思えてきます。子どもの頃や若い頃の方がそういう事がしょっちゅうでした。

感受性が鈍ったというよりは、周囲の私に対する期待値がどんどん下がっているから…かも。

ともかく強い感情の針に刺された時は逆らわずにいったん落ち込んで、痛みが通り過ぎるのを待つしか手がありません。
[2017/07/08 13:15] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(8) |
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」2
他人との距離がつかめない人


HSPは、他人との距離感―心理的な間合いとでもいうのでしょうか―がつかみにくいようです。

普通、人は他人との間合いを自然に調整しています。HSPの場合、人の気持ちに無自覚に共感してしまうので、自分を意識的に保とうとしないと、相手の気持ちに同化してしまいます。

油断していると、自動的に相手にシンクロしてしまい、自分でコントロールするのが難しいのです。相手の気持ちでいっぱいになり、自分の気持ちや考えが分からなくなってしまいます。

そうなると健全な人との交流ではなく、一人の気持ちや思いが、二人の間をグルグル巡る歪んだ関係になってしまいます。

ブログに、

ふたりでいる時は思考が半分に、
百人といると百分の一になる。
ひとりの時だけ自分に戻れる。

とHSPの方からコメントをいただいたことがあります。本当にそうです。

HSPは共感力が高ので、大勢の人といると自分を見失ってしまいます。感情や体調、考えなどが自分のものなのか人のものなのか分からず、他人の気持ちに客観的でいられません。まるで風邪をうつされ、相手と同じ症状が出るような感じ。

これが結構しんどいんです。

私は他人との距離に気を遣います。人との距離は遠すぎても近すぎても問題があります。仲間と離れすぎると寒い、近すぎると痛いという「やまあらしのジレンマ」はHSPの多くが持つ悩みではないでしょうか。

磁石が引き合うのと同じで、人間関係もある距離まで近づくと急に磁力が働きます。そうなると磁力に縛られて、抜け出せなくなります。

人間関係の磁力に縛られたHSPは、相手と行動を共にするだけではありません。感情も体調も、時には運命まで共有させられてしまいます。

だから人との距離が気になるのです。

他人との距離感がつかめないというのは、距離感がないからではありません。

人一倍人間の磁力に吸い付けられやすい、高い感受性を持っているからです。

一度吸いつけられてしまうと、自力で脱出するのがとても難しいと分かっていますし。そうならないように磁力が働くか働かないかの微妙なところで、人間関係を保とうとします。

この微妙な距離感を保つのも結構大変なんです。ちょっと油断すると相手に吸い寄せられたり、逆に疎遠になり過ぎたりするから。

[2017/07/02 19:56] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(13) |
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」1
「敏感にもほどがある」は約1年かけて書きましたが、最初の原稿は出版される本よりもたくさん漫画と文章がありました。

しかし
「気楽に読めるHSP本にしよう」
という編集長の意向で、重い内容、小難しい内容はバッサバッサと切り取られ、大分ライトな本になりました。

ただせっかく書いたものが葬られるのは悲しいので、切られた内容をブログに転載しようと思います。

名づけて
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」
です。



○イヌ型社会とネコ型HSP
HSPは社会の中でつらい立場にあります。何が問題なのでしょう? ちょっと空想的な社会観を書かせてください。
社会を動物の群れに例えると、人の社会はイヌ型のような気がします。群れで生活し、序列がきっちりしているからです。イヌは元々集団生活するものなので、社会生活に適しています。

HSPはネコ型です(余談ですがネットのプロフィール画像に猫の写真を使っているHSPはとても多いです。猫の次に多いのは月の写真)。ネコにも群れはあるそうですが、お互いの姿が見えないように距離をなど、集団の中でも単独行動をします。

群れも家族や血縁など、小さい集団です。ネコにも縄張りや上下関係はあるものの、だいたいは争いを避けるためにやっていることです。イヌ型社会では、集団の中で自分のポジションを築くことが自立です。ですから自分がどの立場にいるかがとても大事です。立場が上の者にはすすんで恭順しますが、下の者には頭を下げさせます。階級を越境する行為は厳罰ものです。イヌのポジションは上か下かが大事だからです。

これはイヌ批判ではありません。イヌはポジションによって安心感を得ます。イヌにとっては低いポジションをあてがわれることよりも、自分のポジションがはっきりしないことの方がつらいのです。

一方ネコは緊密な集団生活は苦手です。
社会の結束が弱く、立場よりも自分のテリトリーが大切なのは自由や孤独を好み他人との衝突や緊張関係を回避するためです。ネコにもポジションはありますが、上下関係ではなく、自分が快適に過ごせて、自由に行動できる権利としてのポジションです。高い地位が必ずしも居心地のいいものではないので、上下関係はあまり気にしませんが、快適なテリトリーを侵されると激しく攻撃します。

HSPはイヌ型社会に暮らすネコのようなものだと思います。

イヌ型社会でネコが居場所を得るのは、難しそうです。かりにイヌ型社会でいいポジションを得られたとしても、ネコにとっては不自由で堅苦しく、気苦労の多い環境でしょう。本当はイヌが大事にする集団内の立場だって、案外儚いものかもしれません。イヌもよく泣いたり、悩んだりしているから。イヌはその儚さを忘れるために頑張っているような気さえしてしまいます。

ネコには無理です。
ポジションを獲得するのに、とてもそこまで頑張れません。

空想的な話はここまでにして…。

実際、非HSPは集団の中の権威や地位といった立場を、とても気にするように思えます。

HSPも社会の一員なので、立場は考えますが、それが重荷になる事もあります。出世して管理職になるより、専門職のままでいたいというタイプです。HSPは人を管理するのが苦手だし、好きでもないことが多いです。HSPは感受性が高いのですが、高い地位を望むような社会的な感覚は、鈍いのかもしれません。

HSPの感受性は変化や動き、それも些細で微妙なものに向けられます。ムードとか生理的な変化とか、気やエネルギーのようなものです。立場に執着しない事を「無欲な人」的に良く見られることもありますが、「扱いづらい人」として面倒臭がられることもあります。

非HSPにとっても、
「自分は当然、このような扱いを受けるはずだ」
という態度は鼻持ちならないのですが、同時に理解はしやすいのです。逆に立場に無欲なHSPはしばしば、
「いい人だけど、どう接していいか分からない」
と評価されます。

HSPもひっそりと存在してればいいのですが、間違って目立ってしまったり、強い影響力を持ってしまうと、非HSPの階層組織を混乱させることがあり、「組織の序列や権威をかき乱す、空気の読めない迷惑なやつ」(HSPと非HSPでは読む「空気」が違うので。)と憎まれる事があります。

HSPの行動が不可解なので、宇宙人に侵略されたような不安にかられるのかもしれません。HSPは、非HSPの社会に合わせられない悩みと、適応したらしたで自分の生理に合わない、という悩みの板ばさみになることがあるのです。
[2017/06/22 14:53] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(8) |
自著の宣伝させてください
一昨年の7月、ブログを長期に休止して、本の原稿を作っていました。

本当は昨年の秋に出版されるはずでした。しかし出版社の事情で保留に、しかも連絡もプッツリ途絶えて…。

もう出版されないかなぁ~(T.T )と正直あきらめていたのですが…今月末に急きょ出版されることになりました。
昨日、印刷所に最終データを渡したので、恐らく出版されるはず(長く待たされたので心配です)。

一時は
「もうお蔵入りだぁ! ボツなんだぁ! 自費出版するか!?」
と、少々クサっていたのですが、前著の苑田さんや退社された当時の編集者の温かいお言葉に気持ちを支えられて来ました。
またこのひと月、ブックデザイナーや出版社の営業や印刷所の方が何とか売れる本にしようと頑張ってくださり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。みなさん、ありがとうございます。

内容は…HSP的な日常を書いた4コマ漫画&エッセイです。
(巻頭30ページはカラーです(^.^) )

マンガも文もブログの編集ではなく新たに書きおこしました(2つ位はブログのマンガも入っていますが…)。

学術的な話ではなく、私の実感から考えるHSP観をつづっています。
情けない話ばかり書いている脱力系の本かも。

気楽に読めるHSPの本として楽しんでもらいたいです。
お気が向きましたらご注文ください<(_ _)>

そして、アマゾンのレビューでは絶賛のステマを…というのはウソです。正直な感想をお願いします。何を言われても受け止める覚悟です(゚ペ;)

[2017/06/17 12:04] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(23) |
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渾敦(こんとん)

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(highly sensitive person)
でHSS
(highly sensation seeking)
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