中年HSP記
エンパス型HSP(Highly Sensitive Person)でHSS(High Sensation Seeking)な中年男の自省録。※自虐ネタなのでHSPやエンパスに否定的な表現もありますが、HSP全体のことではなく、私個人の事ですのでご容赦ください。
青年期


中学生から大学を卒業するまでは、自分の存在の不安定さにかなり悩んでいました。

自分はどういう存在で、何をしたらいいのかと毎日のように日記に書いていました。日記は十年以上続きました。

集団の中で自分の立ち位置がはっきりしなかったからかもしれません。

いつも集団のムードの流される自分が嫌でした。

人に合わせようとしているワケではないのに、集団の中で自分の軸が保てないのです。
人といると自分の価値基準がゆらいでしまいます。

だから自分軸を持った同級生が随分大人に見えました。

多分、行動や態度だけ見れば私の方が大人だったかもしれません。子どもっぽい無茶なことをしないし、周囲にも気を配れていました。

でも私は自分が大人だとはどうしても思えなかった。

周囲に溶け込めないので自分を出すことができない。それは大人とか子ども以前の問題で、集団生活する上で何かが決定的に欠けているのだと思いました。

授業を聞いていても、クラスのムードとか、先生の気分などが気になってしまいます。
ちょっとしたことで勝手に想像力や連想が働いてしまい、気づいたら授業の進行についていけてないこともよくありました。

ところでHSPのサガなのでしょうか、中学に入ってから急に芸術的なことがしたいと思うようになりました。でも何をしたらいいのか分からず、ひとりで絵を書いたり、文章を書いたり、音楽の本を読んだりしていました。

ただ私は手先(と頭)が不器用な上に変なところにこだわる性格で、それが災いしました。

いろいろなことにチャレンジするのですが、やがて煮詰まって挫折…というのを何度も繰り返していました。

何かに一生懸命になると、いろいろ小さなことが気になって先にすすめなくなるのです。気になることはひとまずおいて、とりあえず先に進むということができない性格でした。原稿用紙の書き方が分からない、句点の付け方がわからない、楽譜の読み方がいくら勉強してもわからない、ギターのチューニングができない、下描きの線を絵の具を塗ったあとどう消したらいいかわからない…などなど。

とにかく要領が悪すぎました。あくせくしている割に何も身に付かない…そんな子どもでした。

ささいなことが気になる性格のため、勉強もできませんでした。例えば英語でCATは猫ですが、「シーエーティーと書いてなんでキャットと発音するんだ!?」などと思ってしまい。もう訳がわかりません。しかもそのことを友達に言っても、「何が疑問なのかわからない」と言われ、私はよほど頭がおかしいのだとガックリしました。

また本を読むのが異常に遅かった。内容にあまり影響のない細かい表現や、何度読み返しても理解できない部分にこだわってしまうのが原因だと思います。それと本を読みながら連想や想像力が働いてしまい、目は字を追っているのに頭の中で違うことを考えていることもよくあったからです。あまり大事じゃないところは力を抜いて読めばいいのに、全部同じテンションで文字を追うものだから、数ページ読んだだけで頭の中がパンパンになってしまいました。

中学では柔道部に入っていました。しかし、根っからの勝たず嫌い(負けず嫌いではなく)な性格のため、練習は頑張っているのですが、試合では何が何でも勝とうという気概がなく万年補欠で、下級生にも抜かされていました。

ただ、うちの柔道部は全員成績が悪く、その点では不思議なものですが自分の居場所を感じました。欠点を共有できる集団というのは楽なのかもしれません。

友達ともしっくりいかず、勉強もできない、運動もそこそこ…集団内での自己像が曖昧です。性格がなんとなく優しいだけで、なんともつかみどころのない人間だと自分でも思っていました。

中学三年になり、周囲は高校受験を意識し始めました。それまで学業がパッとしない生徒も急に勉強しだし成績をあげていきました。

急に成績を上げ始めた生徒の中には、テストの点の悪い生徒を見下す人もいました。

私は見下される立場でしたが、成績で負けるということよりも他人を不平等に扱う態度にカチンとしました。

自分自身への鬱憤もあり、相当頭にきてしまったのです。

中学三年生の夏休みから突然猛勉強し始めました。はっきりした目標があり、怒りをいだいたHSPはちょっとヤバイかもしれません。テンションの上がり方が異常でした。ほとんど現実感がなくなるほど体中からエネルギーが噴出しました。

それまで堂々巡りの思考と、空想と、他人に対する感受性に使われていたエネルギーがいっきに勉強に流れ込みました。

結果、成績下位からトップクラスとまではいかないまでも一気に成績上位者になりました。

あまりに短期間に成績が上がったため、学校の先生や塾の先生からはほめられるより少し引かれて「気味の悪い子」みたいに見られていました。

HSPはどこか弱々しい、エネルギーに乏しい感じがします。しかし身の回りを感じ取り、おかしなものはないかと探索する作業は実は想像以上のエネルギーを使うのです。

警戒・探索型をやめ、戦闘・攻撃型に切り替わった時のHSPの行動力は異常なほど激しいことがあります。

感じたり探求したりすることに使われていた大量のエネルギーが行動に流れるからです。

そういう時、人の事は全く眼中になくなります。

多分それはHSP本来のあり方ではないのかもしれません。

でも他人に気を遣わずにやりたいことをやるというのは気分のいいものです。

まあその状態は長くは続かず、高校に入った途端真っ黒に身を焦がして燃え尽きていましたけど…。

やはり競争には向かない性質のようです。

[2017/09/14 11:42] | ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」 | トラックバック(0) | コメント(17) |
こどもの頃


「学校は楽しい」
という人はすごい!

「学校は退屈」
という人も結構すごい!

学校に適応しきって、余裕さえ感じられます。

私にとって学校生活は何が出てくるか分からないサバイバルゲームです。
油断しているといつの間にか窮地に立たされて…
とても落ち着ける場所ではありませんでした。

いつの間にか「ひとりぼっちで浮いている」状態。
みんなの注目を浴びてたまったものではありません。

そういう状況になりそうな気配を感じると、
「なんとかやりすごしたい…」
と祈るような気持ちに。

いつもとは違う行動をしなければいけない時…。

移動教室、運動会の練習、遠足なんかが危ない。

事前に先生から行動スケジュールなどの説明を受けているのですが、私はよく理解できていない。

そして、気がつくと…一人ぼっちになる、取り残されてしまう…。

そんな状況が来そうな時は、何となく分かるんです。

まず周囲の人の動きが分からなくなってきます。

日頃、周りの人達の動きを見て行動している私は、いつもと違う集団の動きにみんなが何をしようとしているのか理解できなくなります。

そして…やはり来ました。

「ひとり浮いている」状態。

「ああ、思ったとおりだ…きっとそうなるだろうとわかっていた」
恐れていたことが現実に。引き寄せの法則が働いたのでしょうか? 

このヒシヒシと身をさいなむつらいリアリティがたまりません。

笑ってごまかそうとしますが、周囲の冷たい視線に言い訳もできず、貝のように黙ってやり過ごす悲しさ。

どうしたらいいのぉ…(T.T )。

他にも、ちゃんとやれていると思っているのに、
「おまえ、勝手なことするな!」
と怒られることもあります。

状況は見ているつもりなのですが、どうも周囲の友達と自分が見ているものが少し違うようです。

他のみんなは私の知らない「何か」を知っている。そう、ルールのようなものを。

いったい、みんなが合意しているルールはいつ教わったのだろうと不思議に思います。

もしかすると私がボーッと空想している間に、みんなで話し合ったり、先生に教わったりして合意しているのではないかと考えたこともあります。

教室でボーッとしてしまうのは、授業が退屈だからではありません。

教室の空気が苦痛だったからです。

授業中というのは、先生と生徒の間、あるいは生徒同士の間でいろんな気持ちのぶつかり合いが起きます。誰もが席について動けないだけに、気持ちの噴出やぶつかり合いはよけい激しく感じてしまいます。

学校が楽しいと言う友達がうらやましかった。
それこそ究極のリア充ってやつです。

彼らは学校生活をエンジョイする何らかのルールを知っています。

私もどうにかそのルールを手に入れたいと思いましたが、ついにかないませんでした。
[2017/09/10 00:45] | ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」 | トラックバック(0) | コメント(14) |
ちょっとだけお知らせです(関西圏の方へ)。
ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」で9月6日(水)午前8時20分~30分のあいだに『敏感にもほどがある』をご紹介くださるようです。

…ただ関西圏の放送なので私は聴けません。

放送を受信できる地域の方で、ご興味のある方は聴いてみてください<(_ _)>

[2017/09/04 15:51] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
いろいろ言われて社会の一部になるんだなぁ (相田みつを調で)



ダ・ヴィンチニュースで「敏感にもほどがある」を取り上げてもらいました。
https://ddnavi.com/news/396370/a/

反響が大きかったです。

mixiにはこの記事に対するコメントがたくさんありました。

共感してくださるコメントが多いことにとても勇気づけられました。

一方、HSPに対する疑問のコメントもかなりありました。

「誰もが似た性質を多少は持っているのだから、あらためてHSPっていう必要ないのでは?」
「HSPではなく、神経質でよいのでは?」
といったような意見です。

コメント数が多かったので、すべては読めませんでした(精神的にキツイのもあって(^.^;) )。

しかし読んだ限りでは自分も同じ性質だけど「HSP」でくくられたくないというコメントはなかったと思います。

同じ悩みを経験している人は、紹介文にあるHSPの特徴の一部を読んだだけでも共感されている気がします。

当たり前ですが、批判的なコメントはHSPではなさそうな方からのものがほとんどです。

ただ批判されること自体、社会的な認知度があがったのだから、コメント読むのはきついけどとてもいいことだと思います。

私や私の本のことだったらドンドンつっこんでほしい。もちろんHSPの方からのツッコミも大歓迎です。

実は家内からも
「あなたはHSPではないと思う」
と言われます。
理由は、
「人の気持ち(主に家内の気持ちだと思います)が分かっているようには見えないから」
です。

私は
「自分がHSPじゃなくても、他の違う症候群でもいいんだ。
ただ同じ気質で悩んでいる人達が現実にいるのだから、
名前を付けたいのではなくて、この生きづらさを何とかしたいだけ…」
と答えます。

HSPという言葉にこだわってはいません。自分の状況を納得のいくように説明できるなら、それがHSPじゃなくてもかまわないのです。

問題は名称ではなく、私と同じ問題を抱えて精神的にキツイ人達が現実にいるということです。

昔、花粉症やアレルギーに対しても無理解や偏見がありました。
うつ病も「なまけ病」と思われて真剣に取り合ってもらえない時代が長くありました。

みないろいろ言われながら、今日の認知を得たのだと思います。

社会から認知されるまではきっといろいろイヤなことを言われますが、通らなければならない道だと思います。

批判的なコメントに対して、感情的にならずにしっかり答えていた方が何人もいました。
世の中、私のようなふざけたHSPばかりではありません。
HSPの層の厚さを実感し、心強くなりました。

[2017/09/01 22:57] | ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」 | トラックバック(0) | コメント(19) |
電話無精


電話をかけるのが苦手です。

日常の問い合わせはもちろん、歯医者の予約、友人に電話をかけるのさえ気力が必要です。

普段、人に話しかける時、相手の状況を見ます。話しかけるタイミングとか結構気を遣うんです。

電話は(だいたい)知らない相手、しかも今どんな状況にあるのかわからない相手に予告なしに話しかける行為です。
まあ当然なのですが、すごく気がひけます。

電話でちょっと聞けばすむようなことも時々あります。しかしなかなかできません。

何とか電話せずに済む方法はないものかと、余計な努力をしてしまいます。

私の家内は思い立つとその場で電話ができる人です。かける相手が食事時かもとか、入浴時間かもとか…気にしません。
そこはいつもかっこいいなぁと感心しています。

自分からは電話をかけない人、私はきっと知人からそう思われていると思います。どうも薄情な人間みたいで我ながら嫌ですが、苦手だから仕方ない。

だから電話をササッとかけ、ササッと用事を済ますことができる人はそれだけでカッコイイと感じます。

ついでに言うと長話もできません。自分から電話する時は事前にまとめた必要な要件だけを話すので、だいたい1、2分で電話を切ります。

とりあえず電話をかけて、話す内容はその場で考えるという人はある意味すごい。とてもリラックスしているんでしょうね。

電話で話を聞いていても、30分くらいすると集中力が切れてきます。
用件があればいいのですが、世間話を楽しむようなことは電話ではできないたちなのです。

ただ、電話が苦手…がHSPと関係しているのか、いまひとつ確信を持てないのでこのマンガはボツになったのかもしれません。
[2017/08/26 21:19] | ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」 | トラックバック(0) | コメント(10) |
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