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中年HSP記
エンパス型HSP(Highly Sensitive Person)でHSS(High Sensation Seeking)な中年男の自省録。※自虐ネタなのでHSPやエンパスに否定的な表現もありますが、HSP全体のことではなく、私個人の事ですのでご容赦ください。
モザイク (幻冬舎文庫)
モザイク (幻冬舎文庫)モザイク (幻冬舎文庫)
(2003/04)
田口 ランディ

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『コンセント』『アンテナ』『モザイク』が三部作と言われているので、一通り読んでみました。

hspやエンパスに一番関連が深いのはやはり『コンセント』だと思います。『アンテナ』は性とかシャーマニックな癒しの話しではありますが、それ程hspやエンパスに比重が高い訳でもないと思います(脇役では出てきますが…)。

『モザイク』はディープでダークな、美しくないスピリチュアルの世界が描かれていたように思います。

主人公の女性は訓練され(古武術の達人)、社会的にも有能なhspのようなのですが、あまりにも有能でしっかりしているので、現実の、というよりヒーロー化されたhspという感じがしました。それよりも準主役の少年(正也)の方にhspやエンパスのリアリズムを感じます。

hspやエンパスは、何とか社会に踏みとどまろうとする人と、どっぷり“向こうの世界”に引き寄せられる人がいるように思います。これは後者の少年(正也)を巡る物語です。

普通の人からは頭のおかしい子、スピリチュアル的にはインディゴ チルドレンと言われる引きこもりの少年、正也が失踪し、主人公が正也を探すという展開です。

私はインディゴ チルドレンの事はよく分かりませんが、正也はエンパスの器質を持ち、ひどい巫病と思春期の不安定さに陥った少年という感じがしました。

正也は非hspにはただ思春期で錯乱した子供に見えるかもしれません。でもhspやエンパスが読むと、彼は犯罪者傾向もあり好きにはなれないかもしれませんが、少々身につまされると思います。

正也の

(そうだよ、ミミ、俺はすべて見た。だけど、だからといって何をしていいのかわからない。この世界でどうやって生きていいのかわからない。俺は究極のバカだ)

というセリフがとても切なく感じました。hspやエンパスの見る世界は、社会的な有用性に結びつきにくい…。大人ならそれなりに二つの世界を葛藤を感じながらも同時に生きていくのでしょうが、やはり少年には荷が重いのでしょう。

小説は一応、希望を感じさせる終わり方でしたが、これが現実だったらこの少年はこれからどうやって生きていくんだろうと、同じような体質を持ったおじさんは憂いを感じてしまいました。もしあるならば、本当の解決はこの話の先にあるんだろうなとも思いました。

最近、ブログで書いた『整体。共鳴から始まる―気ウォッチング (ちくま文庫)』の気的過敏体質者の特徴が割りとそのまんま書かれていました。この本から発想を得たと思われる世界観も描かれていました。

hspやエンパスで今、社会から隔絶された気持ちに深く沈みこんでいる方には共感が得られる小説かもしれません。


[2013/05/01 09:38] | 共感する本など | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
いつも癒しとユーモア溢れる記事をありがとうございます♪
現代の小説家にはあまり詳しくないのですが、田口ランディさん、機会があったら読んでみようかなーと思いました。
最近読んで、エンパス的かも!と思ったのは、『蛇を踏む』や『神様』などが代表作の川上弘美さんです。あと室生犀星なんかも…文学を生み出す方は、やはり感覚が鋭いのですね。
実は近頃少し落ち込んでいるのですが、そんな時は本の世界に逃避したり共感したりして過ごしてます。。またオススメの本があればぜひお教えください(^^)
[2013/05/03 00:38] URL | momy #- [ 編集 ]
momyさんコメントありがとうございます。

気持が沈んでいる時は面白い小説を読んだり、好きな音楽を聞いたりすると少しほっとできますよね。

田口ランディさんの本はエロティックで攻撃的でもあるので、非hssのhspの方には抵抗があるかもと思いましたが、内容はとてもhsp的…というか、hspやエンパスを題材にした小説でした。だから読んでほっとできるかと言えば…分かりませんが、割とすんなり読めたのでいいかもしれないです。

川上弘美さん、レビューを見るとファンタジックで面白そうですね。心が癒されそうなので、今度ぜひ読んでみたいと思います。

室生犀星(奇しくも私と同じ誕生日でした)も読んだことはありませんでしたが、青空文庫にあるので読んでみます。

hsp的、エンパス的な本があったらmomyさんもまた教えてくださいね。
[2013/05/06 15:01] URL | 渾敦(こんとん) #- [ 編集 ]
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