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中年HSP記
エンパス型HSP(Highly Sensitive Person)でHSS(High Sensation Seeking)な中年男の自省録。※自虐ネタなのでHSPやエンパスに否定的な表現もありますが、HSP全体のことではなく、私個人の事ですのでご容赦ください。
整体。共鳴から始まる―気ウォッチング (ちくま文庫)
整体。共鳴から始まる―気ウォッチング (ちくま文庫)整体。共鳴から始まる―気ウォッチング (ちくま文庫)
(2007/06)
片山 洋次郎

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整体師という立場から“気”的な交流と、社会的な環境変化が及ぼす身体への影響などを気的なエネルギーの視点で書いた本です。

前半は特に整体的な説明が多く、興味がないと面白くありません。

しかし終わりの方で“過敏体癖”という名前でhspやエンパスの人々のことを、著者独自の視点で書いてあり、興味深かったです。おそらくこの著者はhspやエンパスのことは知らず、整体師としての体験と著者自身が共鳴しやすい体質だったことから独自に研究されたようです。

非常に博識な方で、社会学、哲学、心理学、生理学、物理学…などが随所にちりばめられ、なかなか読みづらいのですが、大言壮語ではなく、真摯な語り口に好感がもてました。

hspやエンパスを気的なエネルギーや身体でとらえた切り口が新鮮で、hspやエンパスを日本人が独自にとらえた本として面白かったです。過敏体癖の人は表面的には社会の役に立ってないように見えるけれども、実は社会的な共鳴の中心であり、大切な役割を担っているというようなことが書かれていました。過敏体癖の章を抜粋したブログを見つけましたので、ここにリンクさせていただきます。

私が気に入った章を長いのですが、引用します。

 「悟り」と「現実」社会

 胸椎5番の働きの過敏な人はあらゆる情報に過敏に反応するが、誰にも邪魔されない環境で、独りでボーッとしていられれば、情報が入ってきてもすぐに発散してしまうので自然にバランスがとれている。なかには小学校に通っていたころの記憶が全くないという人もいる。発散してしまえば記憶自体が残らないわけで、それだけ素直な状態でいられたということなのだ。
 そういう“幸せ”な状態はなかなかないわけで、社会の中で周りのあらゆる情報にさらされているだけで(側に人がいるだけでも、その人の感情の動きや体調などが情報として伝わる)疲れやすいので、大変なのだ。
 過敏体質の人は幼児のような存在であるが、積極的に評価すれば、共鳴しやすい間合いをとる能力があり、何事にもくつつき過ぎもせず、無欲無心に近い「悟り」の境地に近い所にいるようなものなのだが、実際はあらゆる周りの影響を受けやすく不安定である。常に自己が集団から浮いている感じがし、自己の居場所がない感じがする。それゆえに逆に社会に適応する努力を過剰にしやすくもあり、ファッションなどにも過敏に反応しやすくもある。
 このように、本来「悟り」の心性=「空」の状態に近い人が必ずしもそうは見えにくいのであって、逆に自己に執着の強い人が「悟り」にも執着して頑張って修行するのである。「悟り」にもともと近い人は、逆に「俗」社会に合わせるのに必死なのである。
 逆にいえば、モノの役に立たない人はこのような資質があるともいえる。有能な人というのは、執着心や欲をより多くもっている人でなければならない。そのような人が「現実」社会を支えている。たゆまぬ努力によって、何かを作り上げてゆくということも大事なことではある。だがそれは少なくとも評価されるからマシというものではないか。それを支えている、その反対の部分がなぜ評価されないのだろうか。簡単なことなのだがムズカシイらしい。
 禅にも十牛図というのがあって、本当の「悟り」に到達した人は俗世間にあって全然偉くも何とも見えないことになっている。でもそういう人を見つけたという話を聞かないのはどういうことだろう。そういう人はどこでも一人や二人は見つかるわけだから、そういう人をみつけて崇めなくてもよいから、大事にするだけでも社会の気の流れ、人と人の関係はずいぶんとよくなると思うのだ。
(「整体。共鳴から始まる」片山洋次郎より)

全体と共鳴しあう生き方の方がむしろ自然であり、特定の対象(身近な仕事や人間関係など)だけに深く関わる生き方はむしろ狭くて特殊であるというようなことが書かれてあり、何だか救われたような気がしました。過敏体癖について書かれているのは、全体からすればそれ程多くないのですが、著者自身が過敏体癖であるために、ものの見方に共感できる部分が多かったです。

内容がまとまっている訳ではなく、読みやすくもないのですが、読み終わった後どういう訳か目からウロコが落ちたような気持ちになった本です。
[2013/04/10 13:01] | 共感する本など | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
渾敦さん、こんにちは。
リンクをたどって、「気的過敏体質」について読んでみたら、かなりの特徴が当てはまりました。

特に、方向音痴、人から道を聞かれやすい、年齢が離れている人の方が付き合いやすい、映画のストーリーが分からないことがある・・などは、長年どうしてだろう??と自分でも気になっていたことです。
それと、もともと体の関節(特に手首と足首)がゆるいのですが、それも当てはまっていて驚きました。

片山さんの本、興味があるのでどこかで探してみたいです。
[2013/04/11 13:11] URL | あずみ #HlYXEWHA [ 編集 ]
あずみさんコメントありがとうございます。

私は図書館で見つけて読みました。

私も結構、気的過敏体質に当てはまりました。

映画のストーリーが分からなくなることはしょっちゅうです。
人に言うことを聞かせられない(子どもが言うことを聞いてくれない)…は毎日切実に感じています。

hspやエンパスとは別な方面から自分のような人間の存在が研究されていて、今さらですが「やっぱりこういう事ってあるんだ」と確信が持てました。

多分、hspは存在感が希薄なので研究されないのかもしれませんが、もっといろんな方面で研究して欲しいです。なにしろ人口の15~20%もいると言われているのですから。
[2013/04/11 15:29] URL | 渾敦(こんとん) #- [ 編集 ]
渾敦さん、おはようございます。
渾敦さんも、映画のストーリーが分からなくなることがあるんですね!私は、時空を超えてあちこち移動する(?)話しが特に苦手で。何回見てもストーリーが分からないです。(好きで見ているのに・・・)

>多分、hspは存在感が希薄なので
そうですね。私も自分が存在感のある方ではないと思います。でも、その場に上手く順応すると、そこに長くいたかのように見られることが多いので、不思議ですね。
[2013/04/12 06:34] URL | あずみ #HlYXEWHA [ 編集 ]
あずみさんコメントありがとうございます。

私は前に出た登場人物を忘れて「誰だっけ…?」ってことがあります。あとミステリーで途中の伏線を見逃したり、忘れたりしてこんがらがることがよくあります。

この本の中に気的過敏体質は存在感がないために、成功してもあまり賞賛されず、逆に失敗してもそれ程人の記憶に残らないと書いてありました(奥さんは私の失敗をよく覚えていますが…)。

でも私はそんな空気みたいな存在でありたと思います。
[2013/04/12 11:39] URL | 渾敦(こんとん) #- [ 編集 ]
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