中年HSP記
エンパス型HSP(Highly Sensitive Person)でHSS(High Sensation Seeking)な中年男の自省録。※自虐ネタなのでHSPやエンパスに否定的な表現もありますが、HSP全体のことではなく、私個人の事ですのでご容赦ください。
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」6
会社勤め


もう30年も昔の話。初めて就職した時のことです。

就職する前から不安はありました。

子どもの頃から集団生活が苦手。特にいじめられた事もなく、友達もいたのですが、なぜか集団生活になじめなかったのです。

教室にいると何か変な疲れ方をします。他の子ども達はどうして教室が苦にならないのかが不思議でした。

小・中・高・大学と進学してもこの状況は変わりませんでした。いつも
「今日は何曜日だからあと何日いけば休みだ…」
とばかり考えていました。

でも、何とか気を紛らわせながら通いました。

そして会社に入社する年齢になりました。

ところで世間知らずな私はウブな期待を持っていました。

会社というのは真面目に仕事をして…
きちんとした大人の態度で人に接しさえすれば…
もしかすると学校よりも変な気疲れをせずにやっていけるのではないか…
何しろ周りは分別のある大人ばかりなんだから…と。

しかし、すぐに間違っていることを思い知りました。

私の就職先は職人気質の人が多く、ピリピリした気難しいムードでいっぱいの職場でした。

妙に威張っていて、お客さんからの電話応対さえも横柄でした(私は電話応対が良かったのでお客さんからよく指名されました。HSPはなかなか横柄な態度はとれませんよね)。

たえず誰かが怒っていて、意地悪な感情と言葉が飛び交っていました。

こんな空気を作っている人達も、その中に居られる人達も信じられなかった。

職場に〝居る〟というただそれだけで異常なほどのエネルギーを消耗しました。神経は張り詰め、体の芯が重くなり、気持の悪い疲れ方をしました。

怒っている人の感情、怒られている人の感情、それを見ている人たちの感情が全て当事者のように自分の身体に感じてしまいます。

私の神経は自分の体から飛び出して、その職場全体に蜘蛛の巣みたいに張り巡らされていました。

まるでその部屋全体に自分の身体がふくれあがったように。

実は、私はHSPの真面目さと、見たものをマネできる器用さで、できる新人として周囲からは扱われていました。

でも、それはうわべだけのことです。本当は何とか仕事を取り繕うのが精一杯で、自分が何をやっているのかほとんど理解できませんでした。

仕事に没頭することで、広がった感覚を収束して自分の中に閉じこもりたい…のですが、問題が起きるまで待機する閑職だったためそれもままなりません。

たまに仕事が来ると夢中で作業するのであっという間に終わってしまいます。どんな単純作業でもいいから、気を紛らわす仕事が欲しかった。

職場の目に見えない刺激にさらされて、そこに居るだけで頭がパンパンで。何とかヘマをしないように…それしか考えられない。

閉塞され、たくさんの感情で張り詰めている職場(しかも毎日行かなければならない)というものが希望の持てない牢獄…ただ自分が消耗して朽ち果てていく場所のように感じられました。

入社して一年もたたないうちに、、
「いつ辞めよう…」
「何て言ってやめよう…」
そればかり考えていました。
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[2017/07/29 18:05] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(8) |
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」5
いつの間にか仲介役に


ああ、まずい。この流れは…

と感じながら私は揉め事の間に立たされています。分かっていました、こうなることは。

目の前で誰かが喧嘩しているとします。

そういった刺激に敏感なHSPは当然、そのギスギスしたやりとりに感受性を働かせてしまいます。

いえ、何も感受性を向けたい訳ではないのです。しかしHSPの生理として嫌でも注意がそこに行ってしまうのです。

喧嘩をしている当事者達からすると、まるで私がその口論に関心を寄せているように感じるみたいです。私がどんなに無関心を装っていても無駄です。

人間に備わった戦いの本能が「こいつはこの争いに利用できる」ととらえます。恐るべき能力です。

しかも私は普段、自己主張しない人間と思われています。
争いに巻き込んでも文句は言わないだろうと判断が働いているハズです。

以前、家のリフォームを巡って業者と家の家族の間に感情的なトラブルがありました。
その際、家族から
「なんでこういう風に言わないんだ!?」
とか、
「それじゃあ、今度はこれを言ってきて!」
みたいに責められ、神経がボロボロになりました。

確かにその業者は不誠実なのですが、交渉の矢面に立たされた上に、押しの弱さを家族に責め立てられ、家族に対しても人間不信に陥りそうでした。

仲介役を私に頼みやすいのでしょうが、私には相手を論じ伏せるような交渉は全く向きません。

たとえ、
「お願い! あなたしか頼めないの!」
と言われても、結局はその人の盾にされるのがオチです。

まあ盾にはなるでしょうけど、矛にまではなれませんよ、私は。

自分かわいさから他人を遠隔操作したい人は鉄人28号でも操縦すればいいのに。

確かにHSPにはこじれた人間関係の潤滑油としての資質があると思います。
双方の気持を理解し、何が問題なのかを直感的に探り当てます。双方のわだかまりを和らげ、例え擬似的であっても関係を取り繕うことが得意です。

まあそれが擬似的である点が限界かもしれませんが。

本当に仲良くなるのならやはり当事者同士が多少衝突してでも関係を築かないとダメです。

しかし仲介役って本当に大変です。自分を滅して関係者に気配りしなければなりません。果たして自分がやっていることは生産的なのかと疑問に思うこともあります。

このような苦役をしいられているのに大抵は「ありがとう」でも「ごくろうさま」でもありません。
やって当然、不備があれば何やってんだって・・・本当に伝書鳩あつかいです。

結局、不本意ながら仲介役に堕するのは、周囲の人たちが揉めるのを見るのが嫌だからです。自分の周りは平和であってほしいのです。

自分勝手な人たちのお世話が好きなわけではありません。

それにしても仲介役をやっていていつも思うのは
「つまらない事でよくそんなに怒れるよな…」
です。
[2017/07/22 23:35] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(5) |
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」4
人の本音に敏感


HSPは人の本音に敏感です。
相手が意識的にウソを言っているとき、こちらも気分が曇ってきます。

普通の人に比べていろんな情報を処理できるので、誰もが気に留めない体の信号を察知してしまうからです。

ある意味それはいいことなのかもしれません。騙されにくいとか、なかなか本音を言えない人の気持を察してあげられるとか。

ところで、HSPのウソに対する感覚は非HSPと少し違うようです。

結婚した当初、妻が
「私はウソが嫌い!」と断言しました。

それを聞いたとき、ちょっとモヤモヤした気持に…。一瞬、どういう意味なのか理解できなかったから。

子どもの頃からHSPは、人がウソをつくのを日常的に見てきています。そしてウソとホントの境目が曖昧なことにも気がつきます。どの辺で普通のひとはウソとホントを分けているのでしょうか。

世の中は白と黒に分けられません。いろんな濃さの灰色があります。HSPは白か黒ではなく、濃度の違いとして認識してしまいます。ウソも同じです。

妻の言葉に違和感を感じたのは、厳密な意味でウソをつかない人はまずいないと思うからです。もちろん私も。
自分はウソをつかない、というのは自分のウソに無頓着なだけでは?



日本人はあまり本音を言いません。そして人の本音をそれとなく察してあげるのが奥ゆかしいとされます。
本音ばかり言っていたら摩擦がたえないでしょうから、それはそれでいいのかもしれません。
HSPはそういう奥ゆかしさに長けていますし。

ただ一方、困ったこともあります。

HSPに自分の気持を察しさせようと、いろいろなプレッシャーをかける人が出てくることです。

自分からは〝たのむ〟ことをせず、HSPに察しさせたがる人が。

そういう人達とはこんな無言の駆け引きが…。
「あなた察しがいいから私の言いたいことわかるでしょう?」
と困った人。

「察するも何も思い切り〝やれ〟言うムードでてますやん(怒)」
とHSP。

自分の気持を理解している人を見ると、たいていの人は欲をエスカレートさせます。

そしてHSPはいいように振り回されてしまうわけです。

私もよく使いっぱHSPになっています。歳をとって段々ズルくなったので、相手の本音を分かっていても頑なに分からないフリをすることもよくあります。

そんな時は相手と心の世界で、
「ねえ、ねえ、本当は分かってるんでしょ? 私の気持」
「いえいえ、全く想像もつきません。ちゃんと言ってくれないと何がなんだか」
「ホントかなぁ…」
「当たり前です!」
みたいなやり取りが展開します。

腹芸です。

困った人が本音を言葉にしないのは、責任をとりたくないからです。都合の悪いことはなるべく相手が勝手にやったことにして欲しいのです。

イヤですね、姑息で!



普通の人と話をする場合でも、言葉と感情が違う話は疲れます。情報処理の負担が大きいのです。

ただ社会では本音と建前が違うということは珍しいことではありません。非HSPはそれが分かっていても軽く受け流せるようです。うらやましいですね。

HSPは人の本音と建て前を見分けることができるのですが、かえって本音と建前に板挟みになってしまいます。そうなると本当に自分がどう振舞っていいのか分からなくなります。

何でそんな見え透いたウソをつくんだろうと思ったことはありませんか?

…それって本気? 冗談じゃなくて? ワザとやってる? って…頭の中が混乱しませんか?

しまいには
「うわー、何が言いたいんだぁ?」
って。

だいたいそういう時は相手も混乱しているのかもしれません。

そんな時でも非HSPは
「つまりこういうことでしょ」
と自分の定規をささっとあてて、割り切れるからすごい。
言われた人も混乱しているものだから「そうなのよぉ!」なんて言います。

ホントかよと突っ込みたい私。でもそれは少数派のHSPの意見です。



人間関係ってある程度相手のことが分からなかったり、誤解していたりするから成り立つのかもしれません。

例えは変ですが、ババ抜きみたい。
相手のカードが分からないからゲームになるのです。ジョーカーがどのカードか分かっていれば盛り上がれません。
HSPにはそれが時々ババがどれか知っていても知らないフリをしなければならない後ろめたいゲームに変ってしまいます。

もちろんHSPだって神様じゃないのですから、人の内面が全て分かるわけではありません。

普通の人よりはちょっとだけ手の内のカードを透かして見ることができるという程度です。

でもそのちょっとした違いが現実には大きな気苦労を生んでくれるのです。
何て余計な能力なんだろうと思うHSPは多いのではないでしょうか?
[2017/07/14 22:37] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(6) |
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」3
時々強い感情にさいなまれる



表情が薄く、物事に動じないような外見の私ですが、内面はいつも波立っています。

なるべく顔に出さないようにしているだけで、実は気持のアップダウンはしょっちゅうです。気持や考えの混乱を収束させようといつも頑張っているのです。

そして時折、ふいに強くてつらい感情に悩まされることがあります。そういう瞬間は予期できずに突然やってきます。

恥ずかしさやばつの悪さ、罪悪感など。

もう突然、昔のことが思い出されるのです。その時の心の痛みは虫歯や肋間神経痛みたいに強烈。神経を針で刺されるような。

頭は真っ白。顔は蒼白。

どこかに封じ込めていた感情の記憶が突然湧き出したり。
その時は何とも思っていなかった出来事が後から考えると恥ずかしくて仕方ないといったこともあります。

(冷静に考えれば)思い出されることはそんなにひどい出来事ではありません。でも、その時はもう自分が消えてしまいたい位のいたたまれない気持になるのです。

自分が恥ずかしくなる社会不安障害(SAD)がありますが、そうなんじゃないだろうか。

ただ、常に羞恥心に悩んでいる訳ではないので本当のところはよく分かりません。

ところがE・N・アーロン博士のHSP本に、
「HSPは時折、激しい感情に苦しむことがある」
と書かれていました。

私もそうなのか?
今でも時折強い感情の針に神経を刺されることはありますが、歳をとると段々厚かましくなるようで、恥ずかしい出来事も「まあ、しょうがないかな…」と思えてきます。子どもの頃や若い頃の方がそういう事がしょっちゅうでした。

感受性が鈍ったというよりは、周囲の私に対する期待値がどんどん下がっているから…かも。

ともかく強い感情の針に刺された時は逆らわずにいったん落ち込んで、痛みが通り過ぎるのを待つしか手がありません。
[2017/07/08 13:15] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(8) |
ザ ダークサイド オブ 「敏感にもほどがある」2
他人との距離がつかめない人


HSPは、他人との距離感―心理的な間合いとでもいうのでしょうか―がつかみにくいようです。

普通、人は他人との間合いを自然に調整しています。HSPの場合、人の気持ちに無自覚に共感してしまうので、自分を意識的に保とうとしないと、相手の気持ちに同化してしまいます。

油断していると、自動的に相手にシンクロしてしまい、自分でコントロールするのが難しいのです。相手の気持ちでいっぱいになり、自分の気持ちや考えが分からなくなってしまいます。

そうなると健全な人との交流ではなく、一人の気持ちや思いが、二人の間をグルグル巡る歪んだ関係になってしまいます。

ブログに、

ふたりでいる時は思考が半分に、
百人といると百分の一になる。
ひとりの時だけ自分に戻れる。

とHSPの方からコメントをいただいたことがあります。本当にそうです。

HSPは共感力が高ので、大勢の人といると自分を見失ってしまいます。感情や体調、考えなどが自分のものなのか人のものなのか分からず、他人の気持ちに客観的でいられません。まるで風邪をうつされ、相手と同じ症状が出るような感じ。

これが結構しんどいんです。

私は他人との距離に気を遣います。人との距離は遠すぎても近すぎても問題があります。仲間と離れすぎると寒い、近すぎると痛いという「やまあらしのジレンマ」はHSPの多くが持つ悩みではないでしょうか。

磁石が引き合うのと同じで、人間関係もある距離まで近づくと急に磁力が働きます。そうなると磁力に縛られて、抜け出せなくなります。

人間関係の磁力に縛られたHSPは、相手と行動を共にするだけではありません。感情も体調も、時には運命まで共有させられてしまいます。

だから人との距離が気になるのです。

他人との距離感がつかめないというのは、距離感がないからではありません。

人一倍人間の磁力に吸い付けられやすい、高い感受性を持っているからです。

一度吸いつけられてしまうと、自力で脱出するのがとても難しいと分かっていますし。そうならないように磁力が働くか働かないかの微妙なところで、人間関係を保とうとします。

この微妙な距離感を保つのも結構大変なんです。ちょっと油断すると相手に吸い寄せられたり、逆に疎遠になり過ぎたりするから。

[2017/07/02 19:56] | 4コマ漫画 | トラックバック(0) | コメント(13) |
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渾敦(こんとん)

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