
免許をとって30年にはなろうというのに、いまだに車の運転が苦手です。もう若葉マークをつけて走りたいくらい。
自動車教習所に通っていた頃、車の操作自体はむしろうまい方だったのに…。
問題なのは路上を走る際に数多くの状況判断をしなければならないことです。
運転をある程度経験した人は
「ここはこんなものだろう」
という運転のカンみたいなものを身に付けるのだと思います。
しかし私は何年たってもそのカンが身に付きません。
長年運転していれば、走行に必要な知識や情報を体系的に理解できるようになるハズなんですが。普通は…。
ところが私は知識や情報に優先順位をつけることが苦手で、知覚したものは(頭が勝手に)全部平等に処理しようとします。
その結果、予測できないことが起きると猛烈に混乱し、状況判断できなくなってしまうんです。
例えば道に迷うとか…は最悪です。
今はナビがあるからいいのですが、以前は知らない道では極度に緊張していました。
まだナビがそれ程普及していない時、私は中古の軽自動車に乗っていましたが早速ナビをつけました(軽自動車にナビをつける人は珍しかったのですが)。
自分の走っている道を鳥瞰して位置を教えてくれるナビは、私には神の如き機械に思えました。人生にもナビが欲しい…。
ところで運転の苦手意識のせいか、いつも自分が路上の迷惑者のような気がします。
他の車には聞こえませんが、運転しながらしょっちゅう、
「すみません! ごめんなさい!」
と謝っています。
右折信号のない交差点の右折も、同乗者を乗り降りさせるための一時停止も、ものすごく他の車に気を遣います。
自分の後ろに列ができていたりすると、右折や昇降のための停車をあきらめることもあります。
気を遣いすぎて混んだ道の車線変更もままならず、モタモタしているので後続車にクラクションを鳴らされてしまう始末です。
それから車体感覚というのがありますが、これも身につきません。
駐車場にまっすぐ車を留められず、いつも恥ずかしくなります。
細い道を走る時は車の助手席側が電柱にぶつかりそうでドキドキします。
実は普通に歩いていても人との距離が正確に測れず、ぶつかりそうになったり、逆に大きく人を避ける形になったりするのですが…。年齢や視力のせいもあるかもしれません。いや、もともと距離感というものがとぼしいのかも。
とても言い訳がましいのですが、それは自分の身体の境界があいまいなHSPだからではないかと思うこともあります。
しかしこの記事もまた、運転が苦手なのは本当にHSPの性質なのか、単に私の資質なのか分からないので没になりました。
考えてみれば車だけではなく、自転車もあまり得意ではありません。家内と並んで自転車をこいでいてもいつも置いて行かれます。
やはり私自身の問題なのかもしれません…。